静寂ノ声

声にならない叫びをありのまま書きつける。

音を見てざっくり掴むイタリア語動詞活用

どうも。

今回はちょっとまともで,少しタイトルで誇張しためずらしいタイプの記事です。

この記事に書いてあることはイタリア語の初級文法を一通り学習したところで書いていますので,マニアックな部分では異なることもあるかと思いますが,参考程度に。

 

 

 

イタリア語の文法は音に着目するだけでかなり単純化されます。

もちろんほとんどの言語は音声によるコミュニケーションからスタートしていますから,音の問題でルールを変えたり例外を入れたりした側面は大きいでしょうが,とりわけイタリア語については音がかなり重要な役割を果たしており,これを見るだけでイタリア語の文法を大きく俯瞰できます*1

今回はその中でも動詞の活用の側面を見ていきます。 

 

1.イタリア語の動詞活用パターンはざっくり言うと2パターン

イタリア語の動詞の活用にはパターンがあり,大きく分けて2つです。

ア)リアル型(直説法のほとんど)

イ)妄想型(条件法がメイン)

この名前は僕が勝手につけたので,他の人に言ってもたぶん通じません。

 

2.リアル型の活用

直説法の動詞はほとんどすべてこれで解決しますが,遠過去の活用だけは妄想型になります。

 

例)mangiareの場合

  • 直説法現在:mangio / mangi / mangia / mangiamo / mangiate / mangiano
  • 直説法半過去:mangiavo / mangiavi / mangiava / mangiavamo / mangiavate / mangiavano
  • 直説法単純未来:mangerò / mangerai / mangerà / mangeremo / mangerete / mangeranno

 

リアル型に共通する特徴は,単数形の語尾が「-o / -i / -a」であるということです。直説法現在の -ere動詞,-ire動詞は「-e」になりますが,それ以外はぶれません。

また,複数形の活用は「-mo / -te / -no」が共通で出てきています

つまり、イタリア語の動詞における「-o / -i / -a / -mo / -te / -no」型活用は英語でいう直説法に近いもので、リアリティを体現したものであるといえます。

覚えて得するというほどではありませんが、「甥はモテんの」とでも覚えたらどうですか。

 

なお、ちょっと特殊な形として接続法現在があります。

こちらは活用がやや特殊ですので分かりづらいと思いますが参考までにどうぞ。

 

mangiareの場合

  • 接続法現在:mangi / mangi / mangi / mangiamo / mangiate / mangiano

 

 

3.妄想型

条件法現在の活用,および遠過去の活用はここになります。

 

例)mangiareの場合

  • 直説法遠過去:mangiai / mangiasti / mangiò / mangiammo / mangiaste/ mangiarono
  • 条件法現在:mangerei / mangeresti / mangerebbe / mangeremmo / mangereste / mangerebbero

 

さあ、リアル型ではありえない形を取っている部分があることに気づきますか。

 

実は、妄想型の活用だと、io(1人称単数)の活用が "-i" で終わっています。

これはリアル型だと絶対にありえません。

 

また、直説法遠過去と条件法現在では " -i / -sti / (-e) / -mmo / -ste / (-ero) "という4箇所が共通しています。実は直説法遠過去の不規則動詞を見るともっと近いのですが今回は割愛します…

妄想型の特徴としては、現実から距離をおいた表現になっていることです。遠過去はいまの自分にとって遠いことを表しますし、条件法はあるコンディションにいることを妄想してしゃべっています。ちょうど英語の仮定法みたいなもんですかね。

こいつも覚えるほどでもないですが「愛したい♡ えっ…もう捨てろ!?」ぐらいでどうですか(この世に存在しない発言ですが)*2

 

なお、こいつの特殊な形としては接続法過去があります。参考までに。

 

mangiareの場合

  • 接続法過去:mangiassi / mangiassi / mangiasse / mangiassimo / mangiaste / mangiassero

 

4.まとめ

動詞活用は大きく2つに分けられ、

1.リアル型(リアリティを体現)の活用は "-o -i -a -mo -te -no"(甥はモテんの)

2.妄想型(現実から距離)の活用は "-i -sti -e -mmo -ste -ero"(愛したい えっ もう捨てろ)

 

 

以上です。

意味のわからない記事にお付き合いいただきありがとうございました。

 

P.S.

怠惰なので色分けゼロで読みにくいですね、ごめんなさい。

まあそもそも読めるような内容じゃないんですが。

*1:一つにはイタリア語における発音が非常に単純で、殆どの場合書かれた文字をローマ字読みするだけで良いということがあります。独語や仏語よりもシンプルです、たぶん

*2:クズ野郎に恋する女性をイメージして作ったゴロです。相談相手からあいつはやばいから捨てたほうがいいとアドバイスされたシチュエーションですね。