【旧帝大英語リレー 1/8】2018・北海道大学英語
旧帝大英語リレーとかいうアホ企画始めました。
今回は第1弾の北海道大学です。ざっくり印象を述べていきます。
目次
1.構成
- 大問4題構成。内訳は長文×2,英作文×1,要約補充×1。
- 制限時間は90分。長すぎず短すぎないぐらいでよきかな。
2.全体的な難易度
本文はすべてセンター試験と同等のレベルで軽め。
問題は記述式なのでセンター試験と直接比較することはできないが,素直な設問が多かった。もしかして北大さん,関西勢の出題ミスびびってます?(それはない
センターレベルの知識があれば解ける問題ばかりなので,北大受験生は7割確保したい。
3.設問別概説
今回は長文問題の第1問・第2問だけざっくり解説を書きますね。
A.第1問
本文
Grace Hopperについての文章。センターの第6問(あるいはマーク模試)で使えそうなレベル。それほど長くない(語数は知らん)。
問1
内容説明(やや易)
soは日本語でも「そう」なんだから直前見よう。そこを訳すだけだよ。はいおわり。
問2
空所補充(標準)
not A but Bの対比に基づいて選ぶ。くれぐれもbutの前で切って文脈だけで入れないようにね。
問3
書き換え空所補充(やや易)
下線部を書き換えた文に空所作ったから埋めろっていう問題。読解問題っぽく見えるけど簡単な文法問題。イ・ウともに4コある選択肢を品詞・文型の知識だけで2択に絞り,その先は語義で考える感じかな。
問4
和訳(やや易)
語彙レベルも高くないし,落ち着いて書けば十分な点数が出るよ。
The ability to explain things combined with her humorous personality made her a popular lecturer
まずcombinedは動詞じゃなくて過去分詞。この判別苦手なんだよねーって人はまず自動詞他動詞の判別を覚えるべし。過去分詞として使うときはhaveを伴ってない限り受動態なんだから。それと,make O Cの構文を見かけたら,構文のままに直訳するんじゃなくて日本語として適切な形にしような。「SがOにCさせる」とか言うんじゃなくって,「SによってOはCする」って言うほうがいい。
よって,この文はざっくり言うと「能力(ability)によって彼女(her)はa popular lecturer(人気講師)になった」。あとは要素をちょっと足し算すれば答えは書けるよ。
問5
指示語(易)
舐めプ。直前見るだけ。
問6
内容一致(標準)
北大はいい子だから不一致の選択肢は名詞を入れ替えるか真逆のこと言ってるかで明確に正誤判定できる。
(A) philosophy→mathematics(名詞入れ替え型)
(B) unprofessional→professional(正反対)
(C) seldom→often(正反対型)
(D) was→wasn't(正反対型)
(E)・(F)は正文。
B.第2問
本文:見開き2ページあるけど,第3段(左ページ下から10行目~)~第6段(~右ページ11行目)はすべて「7つの知」の説明だからね。たいして負担は大きくないよ。
問1
和訳(やや難)
(前の文:偉人って言ったら難問を解いちゃう天才を浮かべるよね!)
But is high-level ability in such areas all there is to intelligence?
今回の北大の問題で一番難しいのここだと個人的には思ってる。
いや,わかってしまえば大したことじゃないんだけどね。受験生を苦しめるでかい要素が二つ入ってるからさ。
(1)be動詞の疑問文
中1の4月に習う落とし穴。S+V+Cの語順だったのが V+S+Cになって,SとCがともに名詞だった時に切れ目が分かりづらくなるやつ。この問題もそれで,high-level ability in such areasが主語(S),allが(C)になってる。これわかりづらくない?
(2)なにこの there is
大したことじゃなくてallに対して there is to intelligenceが掛かってるという形なんだけど,普通の関係詞省略の形とはわけが違うから戸惑ったんじゃないかなって。
ざっくり訳すと,「そういった分野の高い能力が知のすべてなのか?」って感じ。まあここにいたりさえすれば簡単なんだが。
問2
空所補充(易)
「7つの知」を順番に列挙してるだけの部分なので,迷わないんじゃない?
問3
表現問題(標準)
なんかどれでも良さそうに見えるかもだけど,設問文は「下線部(2)に最も近い意味をもつもの」だからちゃんと下線部見て。weigh「重さをはかる」っていう表現なんだから,この段階で(A) avoidとか (D) produceはおかしいし,(B)のemphasizeも「重きをおく」って意味で近づけてきてるけど違うじゃん。もうweighの部分考えるだけで答えにたどり着くでしょ?
問4
和訳(やや易)
この問題,そのまま訳すだけ。intelligenceをどの表現で書くかで悩むかもだけど,それ以外に大してひっかかりそうなポイントはないような…
問5
タイトル(標準)
文章全体のテーマを問うてる。本文の流れを確認すると,
(第1段:知って科学だけじゃないよ!)
(第2段:知っていろいろあるよ!)
(第3段~第6段:「7つの知」)
(第7段:「知って一つじゃないんだ」って知っとこうね)
みたいな感じなので,全体通してのテーマは「知っていろいろあるよ!」。これに合ってるのは(A)だけ。
問6
内容不一致(標準)
(B) こいつらは枠外ではなくてLogical-Mathematical Intelligence。
(D) athletesに大事なのはBodily-Kinesthetic Intelligence。
以上です。第2弾は東北大の予定です。
じゃあの。